チャノキ

学名:Camellia sinensis  

チャノキ(茶の木)[別名:チャ] ツバキ科ツバキ属

中国西南部・ベトナムからインド原産で、緑茶の原料として栽培され、伊豆半島や九州の一部で野生化もしている常緑低木。

樹高は2mほどになる。樹皮は灰褐色~黄褐色で滑らか。葉は互生、葉身は長さ5-9cm、幅2-4cmの楕円形。先端は鈍く、基部は楔形。縁には波状の細かい鋸歯がある。薄い皮質で表面は光沢があり、裏面は始め長い伏毛があるが後に無毛。葉柄の長さは3-7mm。秋に枝先に径2-3cmの白い花が下向きに咲く。花弁は5-7個、ほぼ円形で先が凹む。雄蕊は長さ8-13mmで多数あり、基部で僅かに合着する。雌蕊は1個、花柱は上部で3裂する。萼片は緑色で長さ3-5mm、5-6個あり、内側のものほど大きい。花柄は湾曲し、長さ1.2-1.4cm。
花期は10-11月。
果実は蒴果で、径1.5-2cmのほぼ球形、浅い溝が3個あり、熟すと3裂する。種子は長さ1.5cm前後のほぼ球形で、各室に1-2個入る。表面は褐色~帯赤褐色で滑らか。

※ 名は、漢名の茶を音読みにしたもの。


主写真撮影日:2015-10-12   撮影地:神奈川県横浜市戸塚区
撮影者:MOMO