ミズキンバイ

学名:Ludwigia stipulacea  

ミズキンバイ(水金梅) アカバナ科チョウジタデ属

本州・四国・九州の、湿地や水辺に生育する多年草。

全体に無毛。茎は陸上では地表を這って伸び、節から根を出し、水中に伸びた茎は水に浮いて通気根は普通なく、ときに水中に通気根を出す。水中に浮かぶ茎は長さ300cm以下。地上では花期に横に這った茎の節から分枝して直立~斜上し、長さ10-60cm、無毛。葉は互生し、葉柄は長さ2-3.5mm。葉身は長さ2.5-10cm、幅1-3.2cmの長惰円形、側脈は7~11対、縁の脈は明瞭でなく、基部狭い楔形、先は鋭尖頭~鋭頭。萼片は5個、先の尖った三角形、長さ6-12mm、無毛又は有毛。花弁は5個、鮮黄色、基部に暗色の斑点があり、長さ9-17mm、幅5-11mmの倒卵形。雄しべ10個、花糸は長さ2.5-5mmで鮮黄色。葯は長さ1-1.8mmで淡黄色。花柱は黄色、長さ2.5-5mm、下半部に長毛が密生する。柱頭は深く5裂する。
花期は6-9月。
果実は蒴果で淡褐色、円柱形、4-5稜があり、基部で急に狭くなり、先が少し細く、長さ1.2-4cm、直径2-5mm、無毛で厚壁、果実のまま落下する。果柄は長さ2-6.5cm。種子は各室に1列、淡褐色、長さ1.1-1.3mm、縦溝は目立たない。

※ 名は、高山植物のキンバイソウに似て水辺に生えることから。
 [近縁種]
  オオバナミズキンバイ:北アメリカ南部~南アメリカ原産。
             茎は長く地上や水中を這い先は斜上し開出毛がある。葉は互生し長披針形~楕円形で軟毛が散生、
             葉柄基部には褐色の小さな楕円形の托葉がある。花は黄色で径約3cm花弁は5個。
             繁殖力が強く在来種の植物や漁業への影響が大きく、栽培や保管・運搬などを禁止した
             特定外来生物に指定されている。
  ヒレタゴボウ    :水田や湿地で普通に見られる帰化種。葉先が尖り、花が黄色の4弁花。
             別名はアメリカミズキンバイ。


主写真撮影日:2015-10-12   撮影地:神奈川県横浜市泉区 境川遊水地公園
撮影者:MOMO