タマガヤツリ

学名:Cyperus difformis  

タマガヤツリ(珠蚊帳吊) カヤツリグサ科カヤツリグサ属

日本全土の、湿地や水田に生育する1年草。

丈は15-40cm。茎は柔らかくて太く、鋭い3稜形で、叢生する。葉は茎より短く、幅3-5mm。茎の先端に葉と同形の苞を2-3個付け、最下の苞は特に長い。茎頂または花序枝の先にに小穂の集まった球形の花序を多数付ける。花序枝は長さが0-5cmと異なり、花序は直径5-10mm。小穂は10-30個の小花がつき、長さ3-10mmの扁平な惰円形、先が丸く、次第に暗紫褐色を帯びる。鱗片はほぼ円形で長さ0.5-0.7mm、中肋は緑色。
花期は7-9月。
果実は痩果で、長さ0.5-0.6mmの狭倒卵形で3稜がある。痩果は小穂の基部から熟し、鱗片とともに落ち、熟してくると小穂の基部に鱗片がないものが多い。

※ 名は、花穂が球状であることから。
 [近縁種]
  アオガヤツリ:草丈が低く、花序枝がほとんどないものが多い。
         頭状花序が淡緑色で、大きく、鱗片の先が少し突き出て尖る。
  イガガヤツリ:小穂の先が尖り、黄褐色~赤褐色を帯びる。


主写真撮影日:2015-10-12   撮影地:神奈川県藤沢市
撮影者:MOMO