ホウキギク

学名:Symphyotrichum subulatum var. squamatum  

ホウキギク(箒菊) キク科ホウキギク属

北アメリカ原産で、日本では大正時代に確認された帰化植物で、北海道・本州・四国・九州の草地や道端・空地に生育する1年草。

丈は30-150cm。茎は直立し、中部以上で多数枝分かれし、茎と30-40度の角度で出て、ホウキのようになる。下部で枝分かれすることもある。葉は無毛、長さ5-10cm、幅3-6mm程度、鋸歯は目立たないか又は3-4対。葉の基部は茎の半分に達するほど茎をしっかり抱く。頭花は散房状に30-100個付き、長さ6-15mmの小花柄より偏側生の枝の方が長い。総苞は長さ5-7mm。総苞片は18-24個付き、先細~披針形、緑帯は広披針形。 花は径5-6mm、舌状花は3列に21-28個付く。舌状花は 白色(乾くと白色~淡紅紫色)、長さ1.3-1.7㎜、幅 0.2-0.3 ㎜、冠毛より短く、乾くと内側に曲がり、まれにコイルのようになる。筒状花は7-14個付き、長さ4-4.9mm。
花期は8-10月。
果実は痩果で淡褐色、長さ1.5-2.6mm、冠毛は長さ4-5.1mm。

※ 名は、細かく分かれた上部の枝をほうきに見立てたもの。
 [近縁種]
  ヒロハホウキギク :枝が横に広がり、葉が大きく、基部が少し茎を抱く程度。
            頭花がやや大きく、舌状花が淡紅紫色で乾くとコイル状になり、冠毛も短い。
  オオホウキギク  :頭花が径約11mmと大きく、筒状花は冠毛とほぼ同長。
            痩果が長さ約2.5mm、紫褐色になる。
  ムラサキホウキギク:頭花がヒロハホウキギクに似て、ホウキギクより濃い淡紫色で、冠毛が目立つ。
            ホウキギクとヒロハホウキギクとの雑種で種子は不稔。


主写真撮影日:2015-10-12   撮影地:神奈川県藤沢市
撮影者:MOMO