学名:Vicia japonica
ヒロハクサフジ(広葉草藤)[別名:ハマクサフジ] マメ科ソラマメ属北海道・近畿地方以東の本州の、日照の良い海岸近くの砂地の草原に生育する蔓性多年草。
木質で長い根茎を持ち、茎は蔓状で長さ100cmに達する。托葉は長さ5-7mm、幅約1mmの線形~線状披針形。葉は10-16枚、長さ10-30cm、幅6-14mmの広い楕円形の小葉からなり、両面に白軟毛があるが、のちに表面は無毛になる。側脈は7-9対。花序は葉と同長又は少し長く、7-15個の花を付ける。花冠は青色~紫色、10-14㎜。
花期は9-10月。
果実は豆果で、狭楕円形で長さ15-25mm、3-4個の暗褐色でやや扁平な球形の種子を入れる。
※ 名は、クサフジの仲間で、小葉の幅が広いことから。
[近縁種]
クサフジ :小葉は9-12対、長さ11-30mm、幅2-4mm。花序に花が10-40個付く。
旗弁の爪部(筒状部)は旗弁の舷部(幅広の部分)とほぼ同長以下。
ツルフジバカマ:小葉は4-7対、やや厚く、長さ13-40mm、幅5-18mm、形は変化が多く、長楕円形~卵状披針形、
稀に楕円形又は披針形、葉先は小凹形~円形~小さく尖る。
托葉は長さ8-20mmの亜鉾形、3-4個の歯がある。
花序は葉より普通長く、密に 10-20個の花を付ける。
ナヨクサフジ :小葉は5-12対。葉幅は狭い。
花の長さは約1.5cm、旗弁の爪部(筒状部)が長く、旗弁の舷部(幅広の部分)のほぼ2倍の長さ。
花柄は萼筒の先でなく、横につき、萼筒の尻(後部)が突き出る。
ヨーロッパ・北アフリカ・西南アジア原産の帰化植物。
ノハラクサフジ:葉が長さ5-15㎝。托葉は2裂し、亜鉾形、歯は3-5個。
小葉は3-6対、長さ16-30㎜、幅9-16㎜、葉先は小凹形~全縁。
花序は葉とほぼ同長、花を15-30個、密生する。花冠は青紫又は白色、長さ約10mm、幅約6mm。
主写真撮影日:2015-09-21 撮影地:神奈川県三浦市
撮影者:MOMO