ハチジョウススキ

学名:Miscanthus condensatus  

ハチジョウススキ(八丈薄) イネ科ススキ属

千葉県から愛知県の本州太平洋岸・沖縄・小笠原の、海岸の草地に生育する多年草。

丈は100-200cm。ススキに比べ全体に太く、茎は径2㎝に達する。葉の幅も1.5-4cmと広い。葉の縁には刺があるが、縁が裏側に巻いているため、葉の表からは刺が見え難い。刺は鈍く、触っても皮膚が切れるようなことはなく、刺が無いこともある。葉裏はやや白味を帯び、葉裏の毛がほとんどないものが普通。葉舌は厚く、長さ約3mm、切形、縁毛はない。花序はススキとよく似ているが、枝がやや太く、密集する。小穂は長さ5-6mmの披針形。苞頴は毛が散生し、基部に白色の長毛を密生する。2小花だが、第1小花は退化し護頴だけになり、第2小花の護穎に途中で曲がった長い芒が1本ある。
花期は8-10月。

※ 名は、伊豆諸島や小笠原、特に八丈島に多いことから。
 The Plant Listでは、ススキ(Miscanthus sinensis)のシノニム扱いで、別種とみなしていない。


主写真撮影日:2015-09-21   撮影地:神奈川県三浦市
撮影者:MOMO