イガオナモミ

学名:Xanthium orientale subsp. italicum  

イガオナモミ(毬雄巻耳、毬雄菜揉) キク科オナモミ属

南北アメリカ・南ヨーロッパ原産(不詳説もある)の帰化植物で、北海道・本州・四国・九州の、荒地や道端・海岸などに生育する一年草。

丈は40-120cm。茎はよく分枝し、下向きの短い刺が生え、赤~黒紫色の斑点がある。葉は互生し、葉身とほぼ同長の柄がある。葉身は3-5浅裂(普通は3裂)し、縁に低い明瞭な鋸歯があり、基部はやや不明瞭な心形。
花期は7-10月。
痩果(果苞)はオオオナモミより大きく、長さ17-30㎜、刺が密に生え、痩果の表面(刺や嘴を含む)に鱗片毛や腺毛が多い。

 [近縁種]
   オナモミ  :痩果が長さ8-14㎜でオオオナモミより小さく、刺が疎らで刺の長さも1-2㎜と短く、
          小さな腺毛が密生する。
          在来種で現在は東北地方に自生するのみ。
   オオオナモミ:葉が3-5に浅~中裂し、鋸歯が不明瞭。
          痩果は長さ18-25㎜、刺が疎らで、痩果や刺などの表面に細毛と腺毛が散生し、
          鱗片毛はほとんどない。


主写真撮影日:2015-09-21   撮影地:神奈川県三浦市 (果実)
撮影者:MOMO