メダケ

学名:Pleioblastus Simonii  

メダケ(女竹)[別名:オンナダケ・ニガタケ] イネ科メダケ属

本州(主として関東地方以西)・四国・九州の、河川の流域などに生育するササ類。

丈は3-4m、径は2-3cm。節はやや膨れる。枝は節から3-7個ずつ出る。稈鞘は、無毛で長さは節間のほぼ2/3。葉身は長さ20-25cm、幅1.5-2.5cm。先端は次第に細まり、尾状に伸びて尖る。中程で緩く曲がり、上部は垂れ下がる。葉鞘は無毛で、上縁は傾斜し、角は上を向く。葉耳は無い。肩毛は白色で直立し、滑らか。
花は(毎年ではない)、緑淡色で、茎(稈)先と枝先に束生密生。先に5-11個の花からなる10-20個ほどの線形扁平で3-10cmの小穂をつける。花皮は針形で長さ0.3-1.5cmほど。包穎は2枚の小形、護穎は大きく先は尖る。内穎2竜骨、鱗皮3、花柱3、雄蕊3。時々開花し、後に枯れる。花穂は古い皮を付けていることが多い。
花期は5月。
果実は穎果で尖った楕円長形、果長1.4cm。

※ 名は、マダケを雄竹というのに対して、小形で細いことから。
 似たアズマネザサとの識別ポイントは、葉の下垂状態、先端の尖り方、葉鞘上縁の傾斜度合い。


主写真撮影日:2015-09-21   撮影地:神奈川県三浦市
撮影者:MOMO