ヤグルマギク

学名:Centaurea cyanus  

ヤグルマギク(矢車菊)[別名:ヤグルマソウ] キク科ヤグルマギク属

ヨーロッパ・西アジア原産で、観賞用に栽培され、道端や空き地などに逸出もしている1年草または越年草。

丈は20-100cm。茎や葉に白色の綿毛が生え、白っぽく見える。葉は長さ3-10cmの線状披針形、下部では羽状に深裂する。頭花は直径約5㎝。小花は25-35個付き、舌状花はなく、すべて筒状花。外周に並ぶ花冠の大きな周辺花は不稔、長さ20-25mm。中心花は花冠が小さく、稔性、長さ10-15mm。原種の花色は濃青色で、桃色・白・赤も作られている。総苞は長さ12-16mmの鐘形。総苞片は多列、覆瓦状に並び、縁が乾膜質になり、鋸歯がある。
花期は4-7月。
果実は痩果。淡褐色で有毛、長さ2.5-3.5mm。冠毛は剛毛状、淡褐色~褐色、不同長、長さは0.5-2.5mm。

※ 名は、花形を「矢車」に見立てたもの。
 別名のヤグルマソウは、ユキノシタ科の野草の標準和名でもあるので、注意が必要。


主写真撮影日:2015-05-10   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO