ヒモゲイトウ

学名: Amaranthus caudatus  

ヒモゲイトウ(紐鶏頭)[別名:センニンコク、アマランサス] ヒユ科ヒユ属

熱帯アメリカ原産で、江戸時代に主に観賞用として伝来、また東北地方では小規模ながらアカアワなどの名前で食用にも栽培された1年草。

丈は1-2m。葉は、卵形で淡緑色。茎の上部は数本に分かれ、 夏から秋にかけて、茎頂と葉腋に長さ30cmに達する花穂を多数下げ、赤色または黄緑色の小花を密生する。
花期は8-10月
種子は、やや扁円形で長さ0.8mmと非常に小さく、主として白色であるが赤色のものもある。

※ 種子の胚乳には36%のデンプンを含み、タンパク含量は15%で、とくにリジンに富む。岩手県の一部でアカアワ(赤粟)と称して栽培され、普通は米に混ぜて炊く。葉はひたし物や汁の実とする。
 南アメリカでは古代から種子を炒ったり、また粉にしてパン状に焼いたりして食べる。ネパールでもほぼ同様の食べ方。
 センニンコクには、このAmaranthus caudatusの他に、Amaranthus hypochondriacusがあり、赤・紫・淡黄緑色の直立した穂を付ける。


主写真撮影日:2015-08-19   撮影地:長野県小海町
撮影者:MOMO