イヌゴマ

学名:Stachys aspera var. hispidula  

イヌゴマ(犬胡麻)[別名:チョロギダマシ] シソ科イヌゴマ属

北海道・本州・四国・九州の、 草地や湿地に生育する多年草。

丈は40-70cm。茎は四稜形、稜上に下向きの刺毛が生える。葉は対生し、長さ3-9cm、幅1-2.5cmの三角状披針形、表面に皺があり、縁に低い鋸歯があり、基部は切形。葉裏の脈上には短い刺毛がある。茎の上部の葉には葉柄がないが、中部以下の葉に長さ1-2cmの葉柄がある。茎頂に数段の仮輪の花序を付ける。花冠は長さ12-15mmの淡紅色の唇形、上唇は裂けず先が丸く、下唇は3裂して紅紫色の斑紋がある。雄蕊4個と雌蕊1個は上唇に沿う。萼は緑色~赤褐色、先が5裂し、先端が刺状に尖る。
花期は7-8月。
果実は4分果、分果は長さ1.7-2mm。

※ 名は、花や果実が食用にする「ゴマ」に似ていて異なるので「似て非なるもの」の「非(イナ)」から転訛して「イヌゴマ」となったと推定される。


主写真撮影日:2015-08-19   撮影地:長野県小海町
撮影者:MOMO