ナンバンハコベ

学名: Silene baccifera var. japonica   

ナンバンハコベ(南蛮繁縷)[別名:ツルセンノウ] ナデシコ科マンテマ属

北海道・本州・四国・九州の、 山野に生育する多年草。

茎は短毛があり、蔓状、分枝して1m以上に伸びる。葉は対生し、長さ1.5-5cm、幅0.8-2cmの卵形で全縁。葉縁、葉裏に短毛が多い。葉柄は長さ3-5mm。花は長柄の先に横向き~下向きに咲き、半球形の萼筒が特徴。萼は長さ9-11mmの広鐘形、裂片は5個、三角状卵形。果期には萼は平開する。花弁は5個で、離れてつき、長さ15mm、爪部(基部の細い部分)があり、舷部(幅広の部分)の途中で折れ曲がり、先が2裂する。雄蕊10個。花柱は線形で3個。
花期は6-10月。
果実は蒴果で長さ8-10mm、幅6-8mmの卵形、黒く熟す。種子は長さ1.7-1.9mm、幅1.4-1.6mmの腎形で暗褐色~黒色。

※ 名は、異国風という意味で南蛮が冠せれているが、帰化種ではない。


主写真撮影日:2015-08-19   撮影地:長野県小海町
撮影者:MOMO