ミヤマアブラススキ

学名:Spodiopogon depauperatus  

ミヤマアブラススキ(深山油薄) イネ科オオアブラススキ属

本州中・北部の日本海側の山地・丘陵地に、生育する多年草。

丈は60-90cm。茎は直立し、しばしば基部節のところで僅かに曲がる。葉は互生し、長さ7-20cm、披針形また線状披針形で、先は鋭く尖り、無毛。下部は長い葉鞘となり茎を包む。円錐花序はほぼ直立し長さ約10cm、花序の色は淡緑色、花序枝の上半部に有柄と無柄の小穂が対となって付く。小穂は披針形で長さ4-5mm、毛が疎らにあり、第1苞頴の先が2裂し、第2苞頴の先に短い芒がある。護頴の芒は長さ7-8㎜。
花期は7-8月。

※ オオアブラススキに似ていて全体に小型。
 [近縁種]
  オオアブラススキ:根茎が長く、葉の表面に短毛があり、長い葉柄はなく、葉の基部に毛がない。
           花序の枝が垂れ下がらない。また、小穂に毛が密生し、対の小穂の1個が無梗。
  ヒメアブラススキ:全体にやや小さく、花序が数回分岐し、小穂が数個、固まって小花序になる。
           小穂も芒のあるものと無いものがある。


主写真撮影日:2015-07-31   撮影地:長野県松本市
撮影者:MOMO