アオウキクサ

学名:Lemna aoukikusa  

アオウキクサ(青浮草) サトイモ科コウキクサ属

北海道・本州・四国・九州の、湖や水田の水面に群生する浮遊植物。

葉のように見えるのは茎にあたり、葉状体と呼ぶ。葉状体は長さ2.5-5mm、幅1.5-4mmの左右不相称の倒卵状楕円形で、質が薄く3脈がある。裏は淡緑色で、赤紫色を帯びない。根は1本だけで、根鞘基部に翼があり、先端は尖る。花は小さく目立たないが、1個の雌蕊と2個の雄蕊からなり、自家受粉によりよく結実する。
花期は8-10月。
種子は淡褐色で、大きさは0.3-0.5mm。

※ 栄養繁殖で無性的に増えることが多いが、花も生産する。
 冬期は、種子または休眠のために生産される楕円形の葉状体(1-2mm)で越冬する。種子は4月頃に発芽する。
 アオウキクサ、ホクリクアオウキクサ、ナンゴクアオウキクサの3種は同一種とする見解もある。
[近縁種]
  ホクリクアオウキクサ:北陸地方にのみ分布する。
  ナンゴクアオウキクサ:九州、沖縄に分布する。根端が鋭頭、根鞘基部に翼がある。
  コウキクサ     :3脈があるが、不明瞭。根鞘基部に翼がない。
  ヒナウキクサ    :葉状体の脈が1本。根鞘基部に翼がない。
  ウキクサ      :葉状体は卵形で長さ5-10mm。5-11本の根を出す。


主写真撮影日:2015-07-31   撮影地:長野県松本市
撮影者:MOMO