キダチアロエ

学名:Aloe arborescens  

キダチアロエ(木立アロエ、木立蘆薈)[別名:イシャイラズ] ツルボラン科アロエ属

アフリカ南部原産で、園芸花として栽培される、多肉で常緑の低木~亜高木。また九州・瀬戸内海・伊豆・千葉と主に太平洋側に野生化もしている。

丈は30-200cm。全体は蒼白緑色で茎は円柱形、茎の径は約3cm。葉は緑又は灰緑色の多肉質で、幅約5cm、長さ45-60cm、葉の縁に三角の刺がある。花は円筒状の明るい赤橙色で、総状花序に付く。花冠は長さ約4cm、先端は6裂し、6本の雄蕊は花冠から突き出る。
花期は12-3月。
果実は蒴果。

※ 名は、木のように立っているアロエの意。またアロエは、アラビア語で「苦い」という意味。
 漢字は、中国に伝わったアロエの当て字で漢名「蘆薈(ろえ)」からで、江戸時代以前は、その音読みでロカイとも呼ばれた。
 古来、便秘・消化不良・慢性胃炎・火傷治療などに効果があるとされ、内服に外用にと使われていた。その有用性から別名「医者いらず」とも呼ばれている。
 ワシントン条約によって輸出入は制限されている。


主写真撮影日:2013-01-20   撮影地:神奈川県横須賀市
撮影者:MOMO