アオノリュウゼツラン

学名:Agave americana  

アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭)[別名:アガベ、センチュリー・プラント] キジカクシ科リュウゼツラン属

メキシコ原産で関東以西なら露地栽培が可能なため、公園などに植栽される常緑多年草。沖縄・小笠原諸島には帰化種として自生する。

葉丈は1-2m。花茎は10mに達する。葉は先が鋭く尖り、縁に刺を持つ厚い多肉質のロゼットを形成する。茎は短く太いため、根から直に葉が生えているように見える。花はロゼットの中心から「マスト」と呼ばれる背の高い花茎が伸び、その先に短い筒状の花が沢山付く。開花・結実後に植物は枯れる一回結実性(一稔性植物)。まず、「栄養成長期」には葉を次々に出して栄養を貯めていく。原産地である熱帯地域では栄養成長期は10-20年に渡り、その後開花する。日本では30-50年で開花する。 開花期になると「生殖成長」へと切り替わり、葉から花茎へと養分の転流が起こり、下の葉から枯れ始めると同時に花茎が急成長する。花色は黄色、下の方から咲き始め、先端に向かって順次開花する。それぞれの花では雄蕊が枯れ始めると雌蕊が成長するというサイクルがある。
花期は8月。
結実するのは上の方の2-3割の花に限られる。

※ 名は、葉の形から竜の舌を連想したもの。
 観葉植物として栽培されるリュウゼツラン(竜舌蘭)はアオノリュウゼツランの変種とされ、葉の縁に黄色の斑がある。
 写真撮影時は、蕾の状態だった。


主写真撮影日:2015-07-12   撮影地:神奈川県真鶴町 お林展望公園 (植栽)
撮影者:MOMO