ソテツ

学名:Cycas revoluta  

ソテツ(蘇鉄) ソテツ科ソテツ属

九州南部・沖縄の、沿海地、特に海岸の風衝地や崖などに生育することが多い常緑低木。

樹高は2-4m、ときに6mに達する。幹には葉柄の基部が螺旋状に残り、鱗状になる。葉は幹の先に輪生状に付く。羽状複葉で、長さ50cm以上、大きい物は2mに達する。小葉は長さ約10cmの線形。濃緑色で光沢があり、主脈がはっきりしている。新葉は古い葉の中心部から伸びてくる。雌雄別株で、花期は夏。雌雄とも幹の先端に花が付く。雄花は長さ40-60cmで小胞子葉が多数集まったもの。雌花は羽状に切れ込んだ大胞子葉が束生し、大胞子葉の下部に2-6個の胚珠が付く。
花期は6-10月。
種子は長さ約4cmで、やや扁平。朱赤色に熟す。

※ 名は、樹が衰弱して枯れそうになったとき、鉄くずを与えたり、鉄釘を刺すと元気を取り戻すという伝えから。
 九州・沖縄地方の南国ムードを強調する為の演出として映像素材に用いられることが多く、九州・沖縄地方の主要都市には大抵植えられている。


主写真撮影日:2015-07-12   撮影地:神奈川県真鶴町 お林展望公園
撮影者:MOMO