ボタンボウフウ

学名:Peucedanum japonicum  

ボタンボウフウ(牡丹防風)[別名:ショクヨウボウフウ、チョウメイソウ] セリ科カワラボウフウ属

関東地方以西の本州・四国・九州・沖縄の、海岸の岩場や草地に生育する多年草。

丈は50-100cm。茎は直立し、しばしば木のように硬くなる。葉は白っぽい緑色で、質は厚く、3出葉か1-2回3出複葉になり、小葉は倒卵状楔形で、先が2-3裂する。小葉に切れこみはあるが、角が尖らない。複散形花序に白色の花を多数開く。花序に総苞片はなく、小総苞片は数個、縁は有毛。
花期は7-9月。
果実は楕円形、油管は各背溝下に3-4個、合生面に8個ある。

※ 名は、牡丹防風で、葉の形がボタンの葉に似て、花が生薬にするボウフウに似ていることから。
 ビタミンやミネラルを豊富に含み、古くから料理や民間薬として、健康に役立てられている。
 [近縁種]
  カワラボウフウ :北海道・本州・四国・九州に分布する。
           葉は1-2回3出複葉で、小葉は卵形で不規則な羽状に切れ込み、表面に光沢がある。
  ハクサンボウフウ:北海道・中部地方以北の高山に分布する。
           葉は1-2回3出複葉で、小葉は不規則に浅裂し、粗い鋸歯がある。


主写真撮影日:2015-07-12   撮影地:神奈川県真鶴町 真鶴半島先端部
撮影者:MOMO