ミヤマハコベ

学名: Stellaria sessiliflora  

ミヤマハコベ(深山繁縷) ナデシコ科ハコベ属

北海道・本州・四国・九州の、川岸の林中や山地の木陰などに生育する多年草。

丈は20-30cm。茎は1-2列に毛が生え、下部は這い、先が斜上する。葉は対生し、長さ1-3.5cmの広卵形、基部は切形から浅い心形で、先が尖る。葉表は無毛、葉裏の脈に毛がある。下部の葉には葉柄がある。花は上部の葉腋につき、径1-1.5cmと他のハコベより大きく、5個の花弁の切れ込みが深いので10弁のように見える。萼片は花弁より短く、中脈があり、長毛がある。花柄は長く、有毛。
花期は5-7月。秋にしばしば閉鎖花を付ける。
果実は蒴果。種子は長さ1-1.5mm、表面に突起がある。

※ 名は深山に生えるハコベという意味だが低山でも見られる。


主写真撮影日:2020-04-26   撮影地:神奈川県南足柄市矢倉岳
撮影者:常念坊