サネカズラ

学名:Kadsura japonica  

サネカズラ(真葛、実葛)[別名:ビナンカズラ] マツブサ科サネカズラ属

関東地方以西の本州・四国・九州・沖縄の、山野の林縁に生育する常緑蔓性低木。

古い蔓はコルク層が発達し太い。葉は互生し、長さ5-13cm、幅2-6cmの楕円形または卵形。縁には疎らに鋸歯がある。両面とも無毛。葉柄は長さ約1cm。雌雄別株または同株で、葉腋に径約1.5cmの黄白色の花を付ける。花被片は8-17個で、すべて花弁状。
花期は8月。
果実は集合果で、径2-3cmの球形、11月頃に赤く熟す。

※ 名前は、古くはサナカズラと呼ばれ、サナは実の意味で、カズラは蔓という意味のため、実の目立つ蔓という意が、転訛してサネカズラとなった。
 別名のビナンカズラは、武士などが樹液を薄めて整髪用に用いたことによる。


主写真撮影日:2013-11-07   撮影地:東京都八王子市 高尾山 (果実)
撮影者:MOMO