コスギゴケ

学名:Pogonatum inflexum  

コスギゴケ(小杉苔) スギゴケ科ニワスギゴケ属

北海道・本州・四国・九州の、半日陰の土上に生育する。

丈は2-3cm。茎は、ほとんど分枝しない。乾くと強く巻縮する。葉は長さ4-6mmの線状披針形、基部の鞘部は卵形、鋭頭、葉の縁に小歯がある。中肋は葉先に達し、突出するときもあり、背面に鋭歯がある。葉身の腹面は1細胞厚、4-6細胞幅の多数の薄板が縦方向に密に並んで被われる。薄板の端細胞は平面が惰円形、側面が横長の矩形または菱形。葉断面の薄板の上端は盛り上がるか切形。雌雄異株。蒴柄は長さ1-3.5cm、赤褐色。蒴は長さ3.5-4.5mm、幅1-2mmの円筒形、直立し、長毛が被う。胞子は径8-10μmで平滑。雄株の頂端に雄花盤をつくる。

※ 名は、オオスギゴケに対して小型であることから。


主写真撮影日:2013-11-09   撮影地:東京都八王子市 高尾山
撮影者:MOMO