フシグロセンノウ

学名:Lychnis miqueliana  

フシグロセンノウ(節黒仙翁) ナデシコ科センノウ属

本州・四国・九州の、 山地の林下 に生育する多年草。

丈は40-80cm。茎は直立し、上部で分枝し、節が太くなり黒紫色を帯びる。葉は対生し、長さ4-12cm、幅2.5-5cm、先が尖り、縁に毛がある。花は長さ3.5-5cm。花弁は5個。花弁は長さ2.5-3cmの倒卵形、先が円く、中央に明瞭な溝が見える。花弁の基部には花弁と同色の鱗片が2個ずつ付く。雄蕊10個、5個ずつ2列に付き、葯は紫色。萼は長さ2.5-3cmの長円筒形、先が5裂し、蕾の時は2片が長い。
花期は7-10月。
果実は蒴果で長楕円形、先が5裂する。種子は腎形、小突起を密生する。

※ 名は、“節黒”は本種の茎が直立し、節は太く膨らんで紫黒色を帯びる特徴に因み“仙翁”は中国産のセンノウの花に似ていることから。
 Wikipediaに従いセンノウ属としたが、YListではマンテマ属、The Plant Listでは未評価のため、今後属が変わる可能性もある。
 [近縁種]
  マツモトセンノウ:花弁の先が浅く2裂し、縁に歯牙がある。


主写真撮影日:2015-08-01   撮影地:長野県松本市
撮影者:MOMO