イヌショウマ

学名:Cimicifuga biternata  

イヌショウマ(犬升麻) キンポウゲ科サラシナショウマ属

本州の関東地方から近畿地方にかけての、山地や丘陵の樹木の下や沢沿いなど、やや湿った場所に生育する多年草。

丈は50-80cm。茎葉はなく、根生葉は1-2回3出複葉、葉裏の脈に縮れた短毛が開出する。葉柄は長く、長いものは30cmを超える。小葉は長さ5-20cm、幅4-18cm、掌状に切れ込み、縁には不ぞろいの鋭い鋸歯がある。小葉柄は長さ4-12cm。蕾は丸く、淡紅色を帯び、花は直径約4mm、白色から淡紅紫色で無柄、長い穂状花序に多数付く。雄蕊は多数付き、白色で長く目立つ。
花期は8−9月。
果実は袋果で、長さ約1cm、幅約3mm。種子は長さ約2.5mm、淡褐色。

※ 名は、食用にするサラシナショウマに似ていて異なるので「似て非なるもの」の「非(イナ)」からの転訛とされる。


主写真撮影日:2012-10-04   撮影地:神奈川県横浜市青葉区 寺家ふるさとの森
撮影者:MOMO