サラシナショウマ

学名:Cimicifuga simplex  

サラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻) キンポウゲ科サラシナショウマ属

北海道・本州・四国・九州の、落葉樹林内や草原などに生育する多年草。

丈は40-150cm。茎には白色の細毛が密生する。葉は2-3回3出複葉。小葉は長さ3-8cm、縁に不揃いの鋸歯があり、基部は楔形~円形。長い花茎の先に、長さ20-30cmのブラシ状に見える穂状花序がつく。花は白色、花柄があり、雄花と両性花がある。花弁や萼片は花が咲くと、すぐに落ちるが、多数の長い雄蕊が残るため花のように見える。雄蕊の数は変化が多い。
花期は8−10月。
果実は長さ約1cmの袋果。種子は長さ約3mm、薄膜状の鱗片が多数つく。

※ 名の「サラシナ」は若菜を茹で水にさらして山菜として食したことから。
 [近縁種]
  オオバショウマ:根出葉は1回3出複葉で、茎につく葉は退化して苞状。穂状花序で花に花柄が無い。
  イヌショウマ :根出葉は2回3出複葉、ときに1回3出複葉で、茎につく葉は退化して苞状。
          穂状花序で、花に花柄が無い。
  キケンショウマ:オオバショウマの品種で、小葉が楯状に付く。


主写真撮影日:2014-08-26   撮影地:長野県松本市 上高地
撮影者:MOMO