シナダレスズメガヤ

学名:Eragrostis curvula  

シナダレスズメガヤ(撓垂雀茅)[別名:ウイーピングラブグラス、セイタカカゼクサ] イネ科カゼクサ属

南アフリカ原産の帰化植物で、北海道・本州・四国・九州・沖縄の、道端や空地などに生育する多年草。

丈は40-120cm。春に芽を出して開花し、夏までに結実し、寒くなるまで開花・結実を繰り返す。茎は無毛、平滑、束生して大株になる。葉は無毛、長さ20-70cm、幅1.5-2mm、縁が巻き込み糸状になる。葉舌は短毛状。葉鞘は上部では平滑、鞘口に長毛がある。下部の葉鞘には毛が密生する。花序は長い茎の先につき、長さ25-35cmで、先が傾き、しなだれる。色はやや紫色を帯び、花穂が開く前は黒っぽく見えるものが普通であるが、紫色を帯びないものもある。枝は細く、基部が膨らみ毛が生える。小穂は長さ5-8mm、小花は7-11個付く。葯は長さ1-1.5mmで紫色。小花は長さ約3mm。第1苞穎は長さ1.5-2mm。第2苞穎は長さ2.5-3mm。護穎には3脈がある。
花期は5-11月。
果実は長さ約1.5mm、淡褐色~褐色。

※ 名は、葉が細長く伸びて地に垂れるようになることから。
 戦前に導入され、戦後、高速道路などの法面緑化などに広く植栽されて全国に野生化した。
 繁殖力が強く、要注意外来生物に指定されている。 


主写真撮影日:2013-10-28   撮影地:神奈川県伊勢原市
撮影者:MOMO