コムラサキ

学名:Callicarpa dichotoma  

コムラサキ(小紫)[別名:コシキブ] シソ科ムラサキシキブ属

本州・四国・九州・沖縄の、山麓の湿地や湿った原野に生育する落葉低木。

樹高は1-2m。樹皮は黄褐色で滑らか。やや大きい淡褐色の皮目が散在する。枝は紫色を帯び、始め星状毛があるが、のち無毛。枝先は垂れ下がる。葉は対生、葉身は長さ3-7cm、幅1.5-3cmの倒卵状楕円形。先は尾状に尖り、基部は楔形。縁の上半部には粗い鋸歯がある。両面とも無毛で、裏面には腺点が多い。葉柄は長さ1-4mm。は脇のやや上から集散花序を出し、淡紅紫色の花を10-20個付ける。花冠は長さ3mmほどで、上部は4裂し、裂片は平開する。雄蕊は4個、雌蕊は1個。ともに花冠の外に突き出す。
花期は7-8月。
実は核果で、径約3mmの球形で紫色に熟す。核は長さ2mmほどの扁平な倒卵形。

※ 名は、秋に小さな紫色の実を付けることから。
 [ムラサキシキブとコムラサキの相違点]
  葉の鋸歯が上半部に限られる。
  花序の柄が葉腋より上に付く。


主写真撮影日:2014-09-21   撮影地:神奈川県相模原市南区 相模原公園(実)
撮影者:MOMO