ヒキオコシ

学名:Isodon japonicus  

ヒキオコシ(引起し)[別名:エンメイソウ] シソ科ヤマハッカ属

北海道の南西部・本州・四国・九州の、 山地の林縁や林内・丘陵などに生育する多年草。

丈は50-100cm。全体に白っぽい印象を受け、茎などに白毛が密生する。葉は対生し、長さ5~15㎝の長楕円形、長さ0.5~2㎝の葉柄がある。花冠は毛が密生し、長さ約5㎜の唇形、淡青紫色。上唇は4裂し、中央に濃色の斑点がある。下唇は舟形に突き出る。雄しべは4個、うち2個は短い。柱頭は2裂する。花には雄しべが花冠から突き出る花と雌しべが突き出る花の2形がある。萼は短毛が密生し、先が5裂して萼歯がほぼ同長。
花期は8-10月。
果実は4分果、長さ2.5-3mm、萼筒に包まれて熟す。分果は長さ約1.6mm、頭部に腺点がある。。

※ 名は、弘法大師が山道で倒れていた一人の行者にヒキオコシ のしぼり汁を口にふくませたら倒れていた行者が元気になって起き上ったと言う逸話があり、倒れた人を引き起す力があるので「ヒキオコシ」、または、人の命を助ける作用があるので「延命草」と
呼ばれるようになった。


主写真撮影日:2013-10-28   撮影地:神奈川県伊勢原市
撮影者:MOMO