ハッカ

学名:Mentha canadensis var. piperascens  

ハッカ(薄荷)[別名:ニホンハッカ] シソ科ハッカ属

北海道・本州・四国・九州の、やや湿った草地に生育する多年草。

丈は20-60cm。長い地下茎を多数延ばして増殖する。強いハッカ(メントール)臭があり、全体に軟毛が多い。葉は対生し、長さ2-8cm、幅1-2.5cmの長楕円形、先が尖る。葉縁に不規則な鋸歯がある。裏面には腺点がある。長さ4-5mmの小さな淡紫色の花を多数、密集して仮輪をつくる。仮輪と仮輪の間は離れる。苞葉は葉と同形で、上部ほど小さい。萼は5裂し、萼歯(裂片の先)は細く尖る。
花期は8-10月。

※ 名は、漢名の薄荷の読みから。
 芳香成分のメントールを多く含有していることが特徴があり、口に含むと清涼感があり、主として薬用に用いられる。
 [近縁種]
  ヨウシュハッカ:ヨーロッパなど北半球に広く分布する。葉がやや丸く、萼歯が正三角形で先が尖らない。
  メグサハッカ :葉が小さく、鋸歯がはっきりしない、または全縁で、萼筒の内面に長毛がある。
  コショウハッカ:苞葉が小さい。


主写真撮影日:2012-10-07   撮影地:神奈川県箱根町 箱根湿生花園
撮影者:MOMO