アカネ

学名:Rubia argyi  

アカネ(茜) アカネ科アカネ属

本州・四国・九州の、山野に生育する蔓性の多年草。

根は黄緑色、乾燥すると赤くなる。茎は断面が四角形、下向きの逆刺が生え、這って広がる。葉は対生し、葉と同形の托葉が2個付いて4個の輪生(偽輪生)に見える。葉の長さは3-7cmの三角状卵形~狭卵形。托葉は葉よりやや小さく、葉の基部から枝を出すが、托葉の基部から枝を出さない。葉の先は細くなり、基部は浅い心形。花の径は3-4mm、淡黄緑色。花冠の先が5裂し、反りかえる。雄蕊は花冠の裂片と同数。
花期は8-10月。
果実は石果で、は2球を接した形で、長さ約5mm、1球だけの場合も多く、黒く熟す。核は1球に1個。

※ 名は、根が赤黄色をしていることから「赤根」の意味。
 根は茜染めの染料にするほか、漢方では利尿・止血・強壮剤として用いられる。
 [近縁種]
  セイヨウアカネ:葉は、6枚が偽輪生し、形は披針形または長卵形。


主写真撮影日:2014-09-28   撮影地:神奈川県秦野市
撮影者:MOMO