メナモミ

学名: Siegesbeckia pubescens  

メナモミ(雌菜揉、豨薟) キク科メナモミ属

北海道・本州・四国・九州・沖縄の、山野に生育する1年草。

丈は60-120cm。茎、葉に白い長毛が密生する。葉は対生し、翼のある長い葉柄があり、長さ8-19cm、幅7-18cmの卵形~卵状三角形、長毛が密につきビロード状。頭花は散房状につき、径約2cm、黄色。総苞片は5個、開出して腺毛が生える。花床には鱗片があり、それぞれ小花を抱き、外側の鱗片は総苞片と同質で有柄の腺毛がある。花柄は白色の長毛が開出して密生し、短い腺毛が多数、混じる。
花期は9-10月。
果実は、痩果で長さ2.5-3.5mm。

※ 名の、ナモミは虫刺されの箇所に貼り付ける薬草生葉を揉んで貼る事から「生揉む(なもむ)」から来ているという説、または果実が動物に引っ付いて運ばれる事から「引っかかる」と言う意味のナズムから来ているとする説があり、明確ではない。
 [近縁種]
  コメナモミ:葉は短毛がまばらに生える程度で、ビロード状にならない。
        花柄の白毛はメナモミより短く、上向きに曲がり、普通、腺毛がない。茎の毛もほとんどない。


主写真撮影日:2014-09-28   撮影地:神奈川県秦野市
撮影者:MOMO