セイタカアワダチソウ

学名:Solidago canadensis var. scabra  

セイタカアワダチソウ(背高泡立草) キク科アキノキリンソウ属

北アメリカ原産の帰化植物で、北海道・本州・四国・九州・沖縄の河原や空地などに群生する多年草。

丈は50-200cm。地下茎が横に伸び、広がる。全体に短毛が密生し、ざらつく。葉は互生し、長さ4-15cmの披針形、縁には細かい鋸歯がある。葉の基部から約1/4の位置の側脈が太く3脈が目立つ。茎頂の円錐形の花序に多数の黄色の頭花を密に付ける。花柄は長さ1-3.5mm。頭花の直径は約5mm。総苞は長さ3-4mm。総苞片は約3列。舌状花は8-13個、小舌の長さ0.7-1.5mm。筒状花3-6個、花冠は普通、長さ2.3-3.6mm。
花期は10-11月。
果実は痩果で、痩果は長さ0.5-1.5mm、淡褐色、冠毛は長さ2.5-3.5mm。

※ 名は、草丈が高く、在来種のアワダチソウ(アキノキリンソウの別名)に似ていることから。
 また、アワダチソウは、実になった時の綿毛がふわふわとした様子を泡に見立てたことから。
 明治時代末期に観賞用に移入されたものが逸出。
 繁殖力が強いため、要注意外来生物に指定されている。
 [近似種]
  オオアワダチソウ    :ほぼ無毛で、円錐花序の頂部がつぶれた花穂になる。総苞は長さ4-5mm。
  カナダアキノキリンソウ :花序がやや小型、総苞の長さ1.7-2.5mm、冠毛が長さ1.8-2.2mm。
               茎に開出毛があり、葉の鋸歯が明瞭、葉裏に毛が多い。
  ケカナダアキノキリンソウ:セイタカアワダチソウの葉表にも毛が多く、総苞が普通長さ2-3㎜のもの。
  アキノキリンソウ    :全体に小さく、頭花が大きく、花序が直立する。


主写真撮影日:2013-10-06   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO