ウスノキ

学名:Vaccinium hirtum var. pubescens  

ウスノキ(臼の木)[別名:カクミスノキ、アカモジ] ツツジ科スノキ属

北海道・本州・四国・九州の、山地の林内や岩場に生育する落葉低木。

樹高は50-150cm。葉は互生し、長さ2-5cm、幅1-2.5cmの卵状楕円形または広披針形。葉の縁に細かな鋸歯があり、葉裏に短毛が生える。葉先は尖り、先端に腺状突起があり、葉の基部は円形。葉柄はごく短い。毛の量は変異が多い。前年枝の先に赤い筋のある緑白色の花を1-3個下向きにつける。花冠は長さ6-7mmで浅く5裂し、裂片は反り返る。萼筒は5個の稜がある広鐘形。
花期は4-6月。
果実は液果で、径7-8mmの卵状球形で、5個の稜がある。7-9月に赤く熟す。種子は長さ約1mm。

※ 名は、果実の先端が凹み臼に似ることから。
 [近縁種]
  ケウスノキ  :本州の新潟・栃木・静岡・兵庫の各県と四国に分布する。
          全体に毛があり、果実にも毛がある。
  コウスノキ  :本州の太平洋側・四国に分布する。葉の長さが約2cmと小さい。
  ツクシウスノキ:九州に分布する。葉が小さく披針形。
  スノキ    :萼筒には稜はなく、果実が紫黒色に熟す。


主写真撮影日:2015-06-07   撮影地:群馬県中之条町 野反湖
撮影者:MOMO