コケモモ

学名:Vaccinium vitis-idaea  

コケモモ(苔桃) ツツジ科スノキ属

北海道・本州・四国・九州の、高山帯に生育する常緑小低木。

樹高は5-20cm。地下茎は細長く横に走る。地上茎は疎らに枝を出し、太さは基部で2mm前後、上部は1mm程で細かい毛がある。葉は密に互生し、革質で艶があり、長さは1-1.5cm、幅5-10mm。花は前年の枝の先端から総状花序を出し、3-8個横または下向きに咲く。花冠は白色でやや淡紅色を帯び、筒状鐘形で長さ5-7mm、先は4浅裂し、裂片は鋭頭で少し広がる。雄蕊は8個、雌蕊の柱頭は花冠から突き出す。
花期は6-7月。
果実は液果で、径7mmほどで秋に赤く熟す。

※ 名は、丈や花などの全体が非常に小さな姿から苔を冠し、丸くて赤い実をモモ(桃)に見立たことから。
 果実は非常に酸味が強いため、通常は砂糖などで甘みを加えて調理し、ジャムやコンポート(砂糖煮)・ジュース・シロップなどとして食用に使用される。


主写真撮影日:2015-06-07   撮影地:群馬県中之条町 野反湖
撮影者:MOMO