ヤマグワ

学名:Morus bombycis  

ヤマグワ(山桑)[別名:クワ] クワ科クワ属

北海道・本州・四国・九州の、丘陵から低山地に多く生育する雌雄異株(稀に同株)の落葉低木~高木。

樹高は3-15m。樹皮は褐色で縦に筋が入り、薄く剥がれる。葉は互生し、長さ6-14cm、幅4-11cmの卵状広楕円形。切れ込みの無いものから3-5裂するものまである。先は尾状に長く尖り、基部は切形または浅い心形。鋸歯は殆ど単鋸歯でやや粗く、先は尖る。豹マンはざらつき、脈上に短毛がある。葉柄は長さ2-3.5cm。雄花、雌花とも新枝の葉腋に1個ずつ付く。雄花序は長さ1.5-2cmの円筒形。雌花序は長さ4-6mm、花柱は2-2.5mmと長く、先端に線形の柱頭が2個ある。
花期は4-5月。
集合果は長さ1-1.5cmの楕円形で、6-7月に赤色から黒く熟し、食用になる。長い花柱が残存する。

※ 名は、栽培種ではなく、野山に見られるクワの意。
 [近縁種]
  マグワ:花柱が短く、果実に花柱が残らない。
      葉は変化が多く難しいが、葉の先端はヤマグワでは尾状に長く尖り、マグワは長く伸びない。


主写真撮影日:2014-05-04   撮影地:東京都八王子市
撮影者:MOMO