ヒロハホウキギク

学名:Symphyotrichum squamatum  

ヒロハホウキギク(広葉箒菊) キク科ホウキギク属

北アメリカ原産で、日本では1960年代に確認された帰化植物で、本州・四国・九州・沖縄の草地や道端・空地に生育する1年草。

丈は100-200cm。茎は直立し、枝が横(60~90度程度)に出て、広がる。葉は長さ10-15cm、幅7-10mmで、ホウキギクより大きく、縁に5-10対の鋸歯がある。葉の基部は茎を少し抱く。花は径7-9mm、白色~淡紅紫色。筒状花は冠毛より長く、舌状花の筒部も冠毛とほぼ同長で、花を上から見たときに冠毛がやや見える程度で目立たない。舌状花が乾いてくると小舌(舌状部)がコイル状に1-2回巻く。総苞は長さ約5mm。
花期は8-10月。
果実は痩果で淡褐色、長さ約2mm、冠毛は長さ3-3.5mm、痩果の1.5倍程度の長さ。

※ 名は、細かく枝分かれした様子を見立てたホウキギク(箒菊)に似ているが、葉の幅が僅かに広いことから。
 北海道ブルーリスト(外来種リスト)にはホウキギクはあるが、ヒロハホウキギクは登録されていない。
 [近縁種]
  ホウキギク    :葉幅が狭く、花が小さく、花を上から見たときに冠毛が目立つ。
            冠毛が痩果の2倍程度の長さ。
  オオホウキギク  :頭花が径約11mmと大きく、筒状花は冠毛とほぼ同長。
            痩果が長さ約2.5mm、紫褐色になる。
  ムラサキホウキギク:頭花がヒロハホウキギクに似て、ホウキギクより濃い淡紫色で、冠毛が目立つ。
            ホウキギクとヒロハホウキギクとの雑種で種子は不稔。


主写真撮影日:2014-09-12   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO