マツカゼソウ

学名:Boenninghausenia albiflora var. japonica  

マツカゼソウ(松風草) ミカン科マツカゼソウ属

本州・四国・九州の、山地の林縁に生育する多年草。

丈は50-80cm。葉は3回3出羽状複葉、小葉は長さ1-2.5cmの倒卵形、質が薄く、裏面は白色を帯びる。葉の油点は両面から見える。茎の先に集散花序を出し、半開きにした花を多数付ける。花は長さ約4mm、白色の花弁4個。花弁の内側に腺点がある。萼は小さく、4裂する。雄蕊7-8個。雌しべは1個、特異な形をしている。子房は長い柄があり基部まで4裂し、4裂した子房から花柱4本が出て合着し、1本になり柱頭1個に続く。子房の基部に杯形の花盤があり、蜜が貯まる。
花期は8-10月。
果実は蒴果、4個が離生し、数個の種子が入り、熟すと上部が裂開する。種子は2個や3個のことも多い。種子は長さ約1.5mmの卵形、表面に粒状突起がある。

※ 名は、「秋風に揺れる花姿から」あるいは「マツガエソウ(松枝草)が転化した」などの説がある。
 葉や茎に油点があり、独特ないやな臭いがある。


主写真撮影日:2013-09-29   撮影地:神奈川県伊勢原市
撮影者:MOMO