エゾボウフウ

学名:Aegopodium alpestre  

エゾボウフウ(蝦夷防風) セリ科エゾボウフウ属

北海道・中部地方以北の本州の、深山の木陰などに生育する多年草。

丈は20-70cm。根茎を発達させ、増殖する。茎は細く直立し、上部は分枝する。葉は互生し、根出葉や茎の下部の葉は、2-3回3出羽状複葉で小葉の縁に粗い鋸歯がある。茎の上部に付く葉は下部のに比べて小さく、小葉の先端が長く伸び細長くなる。葉柄の基部は鞘状に膨らむ。茎頂または分枝した先端に1-3個の小型の複散形花序をつける。萼は無く、花は白色の5弁花で、セリ科に一般にみられる複散形花序の下にある総苞片、小花序の下にある小総苞片ともに無い。
花期は6-8月。
果実は卵形になり、無毛。セリ科に一般にみられる油管は無い。

※ 名は、北海道に多く自生し、セリ科の薬用植物のボウフウ(防風)に似ていることから。


主写真撮影日:2014-08-26   撮影地:長野県松本市 上高地
撮影者:MOMO