ヤマトリカブト

学名:Aconitum japonicum subsp. japonicum  

ヤマトリカブト(山鳥兜) キンポウゲ科トリカブト属

本州中部の太平洋側地域(日光から赤城山・東京都多摩地方から愛知県東部)の、低山の林縁や草原に生育する多年草。

丈は30-150cm。地下に円錐形の太い根茎があり、毎年新しい根が横につくられて更新する。茎は直立あるいは斜め上に伸びる。中程の茎葉は円心形で3-5中裂または深裂し、裂片は披針形または卵状披針形で粗い鋸歯がある。花は茎の先や葉腋から出た総状花序あるいは散房花序に付き、青紫色。花冠の長さは約4cm。花柄には細かい曲がった毛が密生する。烏帽子に似た紫色の花弁のようなものは萼片で、花弁は隠れて見えない。
花期は8−10月。
果実は袋果。

※ 名は山地に生えることから。
 全草にアルカロイドを含む有毒植物。
 ヤマトリカブトはオクトリカブトの変種とされる。オクトリカブトは、東北地方から北海道南部に生育し、全体に大きく1mを超えるものが多い。葉はヤマトリカブト同様に3-5裂するが、深裂はしない。


主写真撮影日:2012-10-28   撮影地:神奈川県秦野市 表丹沢
撮影者:MOMO