シュウカイドウ

学名:Begonia grandis  

シュウカイドウ(秋海棠)[別名:ヨウラクソウ] シュウカイドウ科シュウカイドウ属

中国原産の帰化植物で、江戸時代初期に園芸用に持ち込まれたものが、関東地方以西の本州・四国・九州・沖縄の日陰で湿気の多い土地に野生化している多年草。

丈は30-80cm。全体多肉質でみずみずしい。茎はしばしば赤味を帯び、よく分岐して直立する。葉は偏心形で長さ20cm程になる。やや肉質の毛がまばらにあり、縁には鋸歯があって、長い柄で互生する。茎の頂点から花序を伸ばし、2-3cm 程度の淡紅色または白色の花を付ける。雌雄同株異花で、雄花は花弁が開き黄色く球状に集まった雄蘂が目立ち、小さな花弁が2枚と、大きな花弁のように見えるのは萼で2枚。雌花には花弁はなく、大きな萼2枚が僅かに開く。
花期は8-10月。
花が終わると、雌花は焦げ茶色がかり、羽が3枚ある楕円形の果実を付ける。この種子のほか、開花後には葉腋に珠芽を付け、それでも殖える。実を付ける頃には地上部は枯れ、球根で越冬する。

※ 名は、中国名「秋海棠」の音読み。


主写真撮影日:2012-08-13   撮影地:東京都町田市 薬師池公園
撮影者:MOMO