ハシカグサ

学名: Neanotis hirsuta var. hirsuta   

ハシカグサ(麻疹草) アカネ科ハシカグサ属

本州・四国・九州・沖縄の、山野の薄暗い林下に生育する1年草。

地を這い長さは20-40cm。茎は柔らかく、地を這って広がり、斜めに立ち上がる。葉は対生し、長さ2-6cm、幅1-2cm、卵形~広卵形、両面や縁に軟毛が生える。葉柄基部の左右の托葉が合着して膜状になり、縁は細く裂ける。花は小さく、径約2mm、葉脇に2-4個固まって付く。花冠は白色、筒状で先が4裂する。雄蕊4個が花冠の内面に付き、花糸が短い。雌蕊の花柱2個、基部は花盤がとりまく。萼は花冠の裂片より大きく、長い軟毛が生える。
花期は8-9月。
果実は痩果で径約3mmの球形。

※ 名は、枯れた葉の様子が、麻疹の湿疹に似て赤褐色に変わるためという説がある。
 [近縁種]
  オオハシカグサ:全体に大きく、葉は長卵形で長さ4cmに達し、また葉に毛が少なくて艶があり、萼が無毛。
          本州の東北地方から中部地方に分布。


主写真撮影日:2013-09-12   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO