センナリホオズキ

学名:Physalis pubescens  

センナリホオズキ(千成酸漿) ナス科センナリホオズキ属

熱帯アメリカ原産の帰化植物で、本州・四国・九州・沖縄の、畑地や道端に生育する多年草。

丈は20-60cm。茎は直立後、横に枝を広げ、細かい毛が密生し、腺毛が混じる。葉は互生し、卵形で長さ2-6cm。先は尖り、縁は全縁か鈍頭の不揃いな粗い鋸歯が少しあり、両面の脈上に細毛がある。花は葉腋に単生し、花冠は杯形で径6-8mm、黄白色で内面に紫色の斑がある。
花期は7-10月。
果実は液果、花後下垂するホオズキ状の萼に包まれ、長さ25-40mm、淡黄緑色、乾くと淡褐色。液果は直径12-15mm。種子は長さ約1.5mm。

※ 名は、鈴なりに沢山の実がつくことから。
 民間薬として用いられた歴史がある。
 [近縁種]
  ヒロハフウリンホオズキ:葉は長さ4-10cm、幅3-6cmの卵形。
              花は淡黄色で、普通、班紋がなく、ときに花冠の奥が褐色を帯びる。
              ホオズキ(宿存萼)は10稜があり、始め緑色で次第に脈が紫褐色を帯び、
              熟すと全体が紫褐色になる。液果は始めは緑色、乾くと淡褐色、ときに紫褐色の斑点が出て
              やや赤色を帯びる。
  ホソバセンナリホオズキ:葉の幅が狭く、花冠は長さ4-5mmと小さい。ヒロハフウリンホオズキの変種。
  アイフウリンホオズキ :花冠が長さ6-8mm。ヒロハフウリンホオズキの変種。
  オオセンナリ     :花冠は径2.5-4cmの鐘形で先が浅く5裂して平開し、裂片が淡青色~青色、筒部が白色、
              筒部の奥に濃青色の班紋がある。
              ホオズキ(宿存萼)は熟すと、淡褐色になり、液果も同色。              


主写真撮影日:2013-09-12   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO