ケショウヤナギ

学名:Salix arbutifolia  

ケショウヤナギ(化粧柳) ヤナギ科ヤナギ属

北海道の日高・十勝地方と、長野県の梓川流域に生育する雌雄異株の落葉高木。

樹高は20-30m、径1m。新枝は白粉を被り、冬に紅色を帯びる。葉は互生で葉身は長さ4-7.5cm、幅3-6mmの長楕円形。縁は全縁または細かい鋸歯がある。新葉の縁は巻かない。裏面は粉白色。葉柄は1-2cm。花は葉の展開と同時に開花する。花序は円柱形で下向きに付く。雄花序は長さ2.7-5cm、幅5-6mm。雄蕊は5個。花糸は離生し長さは不揃い、葯は黄色で腺体はない。雄花の苞は上部は淡紅色、下部は淡黄緑色。雌花は全体に淡黄緑色。
花期は4-5月。
果実は蒴果。雌花序は垂れ下がるが、果穂は上を向く。6-7月頃に成熟すると裂開して、綿毛に包まれた種子を出す。

※ 名は、若い枝の木肌が白いロウ質におおわれ化粧をしたように粉白色を帯びることから。
 エゾヤナギは2年枝が白粉を被るため、誤認識されることもある。


主写真撮影日:2015-05-21   撮影地:長野県松本市 上高地
撮影者:MOMO