ハクサンハタザオ

学名:Arabidopsis gemmifera  

ハクサンハタザオ(白山旗竿) アブラナ科シロイヌナズナ属

北海道・本州・四国の剣山・九州の宮崎県の、山地や深山の日照の良い草地や林縁・砂礫地に生育する多年草。

丈は10-30cm。茎は株状で、毛は無いかまたはあり、軟弱で、花後に倒倒れて、節から新苗を生じる。根生葉には短い柄があり、頭大羽状に裂け、長さ2-7cm、幅8-15mm。茎葉は細く、羽状に中裂するか鋸歯縁で、長さ1-4cm。上部で花茎を分枝し、茎先に総状に4弁の白から淡紅紫色の花を付ける。花弁は倒卵形で長さ5-6mm、萼片は楕円形で粗い毛がある。
花期は、5-8月。
総状花序は花後に伸び、疎らに果実を付ける。果実は、長角果で線形、数珠状にくびれ、長さ1.5-2cm、無毛。種子は扁平で、長楕円形、長さ約1mm。

※ 名は、石川県白山にちなむ。
 山地に生育する似たものには、ミヤマハタザオ、イワハタザオ、フジハタザオ、ヤマハタザオなどがある。
 ミヤマハタザオは、茎葉が茎を抱かないという点は、ハクサンハタザオに似るが、長角果にくびれがでない。


主写真撮影日:2015-05-21   撮影地:長野県松本市 上高地
撮影者:MOMO