ホウキギ

学名:Bassia scoparia  

ホウキギ(箒木)[別名:ホウキグサ、コキア] ヒユ科ムヒョウソウ属

ヨーロッパ原産、古い時代に中国から渡来し、秋に紅葉する園芸品種などもあり、観賞用や草箒にしたりして全国各地で栽培され、野生化もしている1年草。

丈は80-100cm。茎は直立し、下部から著しく分枝し、枝は開出する。葉は互生し、倒披針形または狭披針形で長さ2-4.5cm、幅3-7cm、基部はしだいに狭まり、3脈が目立ち、両面に褐色の絹毛がある。雌雄同株。夏から秋にかけて、葉腋に淡緑色で無柄の花を1-3個束生し、大きな円錐花序を作る。花被は扁球の壺状で5裂し、裂片は三角形。
花期は8-10月。
果実期には、花被片の背部に各1個の水平な翼ができて星形となる。種子は扁平な広卵形で、長さ約1.5mm。

※ 名は、草箒を作るのに使われることによる。
 若い葉は摘んでひたし物や和え物として食べ、種子を「とんぶり」とよび、食用にする。トンブリは秋田県の郷土料理として有名。


主写真撮影日:2013-09-01   撮影地:神奈川県相模原市緑区 津久井湖城山公園
撮影者:MOMO