ヤブツルアズキ

学名: Vigna angularis var. nipponensis  

ヤブツルアズキ(藪蔓小豆) マメ科ササゲ属

本州・四国・九州の、山野の日照の良い場所に生育する蔓性1年草。

蔓が長く、草などに巻き付く。茎・葉・葉柄・花柄など全体に粗い開出毛がある。葉は3小葉。小葉は長さ3-10cmの卵形~狭卵形、先が尖り、不規則に浅く3裂し、特に頂小葉は3裂することが多い。腺点はない。托葉があり、小葉の基部に小托葉がある。花は葉腋から出た短い総状花序に固まって付き、花序の節が肥厚する。花の基部に萼に接して2個の小苞がある。小苞はボート形、有毛で先が尖り、萼の長さの約2倍長。花は黄色、長さ約2cm。竜骨弁は左に寄って捻じれ、左翼弁がその上側に接して包み、竜骨弁の突起を右翼弁が覆う。
花期は8-10月。
豆果は長さ4-9cmの線形、無毛、種子は1列に入り、黒く熟し、捻じれて裂開する。種子は長さ3.5-4.3mmで黒色。

※ 名は、蔓性のアズキの野生種の意。
 アズキ(小豆)はヤブツルアズキを品種改良したものといわれている。
 [近縁種]
  ノアズキ:小葉の長さが短く、小さく、腺点があり、豆果が扁平でやや短い。


主写真撮影日:2012-09-29   撮影地:神奈川県座間市 谷戸山公園
撮影者:MOMO