タイワンホトトギス

学名:Tricyrtis formosana  

タイワンホトトギス(台湾杜鵑草) ユリ科ホトトギス属

日本では、沖縄県の西表島にのみ自生するが、園芸種として植栽もされる。

花茎の丈は45-80cm。茎は普通、屈曲し、無毛か僅かに毛がある。葉は互生し、長さ8-13cm、幅2.5-4.5cmの倒被針形又は狭い楕円状披針形~倒卵形、葉表は無毛に近く、葉裏は有毛、特に脈に沿って多い。葉の基部は茎を抱き、縁に毛があり、先は尖る。茎頂又は葉腋の集散花序に疎らに花を付ける。花径がホトトギスより、やや小さく3-4cmで、頂部で花枝がよく枝分かれする。小花梗は長さ1-6cm、有毛。花被片は斜め上向きに開き、青紫白色、縁が濃く、表面に濃い紫色の斑点があり、披針形又は倒披針形~惰円形、長さ2-2.5cm、裏面はやや暗紫色を帯び、疎らに毛がある。花被片の内面基部の橙色の斑紋はやや不明瞭、基部の両側の膨らみが黒色を帯びる。花柱や柱頭、花糸にも斑点がある。
花期は9-10月。
果実は蒴果で、長さ2.5-3.5cm、幅5-6mm。

※ 名は、台湾に多く自生するホトトギスであることから。


主写真撮影日:2012-09-25   撮影地:神奈川県相模原市南区 (植栽)
撮影者:MOMO