テリハノイバラ

学名:Rosa luciae  

テリハノイバラ(照葉野茨) バラ科バラ属

宮城県以西の本州・四国・九州・沖縄の、海岸から亜高山帯の日照の良い草地や河原などに生育する、蔓性の落葉低木。

茎は鉤形の刺があり、地を這って伸び、立ち上がらない。葉は互生し、長さ4-9cmの奇数羽状複葉で、小葉は2-4対。小葉は長さ1-2cmで、表裏とも無毛、革質で光沢があり、ほぼ円頭、鋭く粗い鋸歯がある。托葉はやや厚みがあり、幅が広く、上部の裂片は三角形状。腺毛は托葉の鋸歯の先などにあるが少ない。萼片に明瞭な小裂片があるのが特徴。花はやや大きく、直径3-3.5cm。花弁は5個、雄蕊は多数、花柱は柱状に合着し、有毛。
花期は6-7月。
果実は偽果。径6-8cmの卵球形で、10-11月に赤く熟す。

※ 名は、ノイバラに似て、葉に光沢があることから。


主写真撮影日:2014-07-13   撮影地:東京都八王子市 津久井城山
撮影者:MOMO