コセンダングサ

学名:Bidens pilosa var. pilosa  

コセンダングサ(小栴檀草) キク科センダングサ属

熱帯アメリカ原産の帰化植物で、関東地方以西の本州・四国・九州の、荒地や道端に生育する1年草。

丈は30-180cm。茎は4(稀に6)稜があり、短毛がある。葉は上部では互生、下部で対生し、両面に基部が膨らんだ毛があり、葉縁にも両面の2列に短毛がある。頭花は舌状花がなく、あっても痕跡のみ。花柄は長さ1-9cm。総苞の径は7-8mm。総苞外片は長さ4-5mm、7-10個付く。総苞内片は長さ4-7mm。
花期は9-11月。
果実は痩果で、痩果は長さ4-16mmの4稜のある細い棍棒状で黒色、扁平な場合もある。先端に長さ2-4mmの黄色の芒(刺)が2-4個(まれに6個)付き、芒には下向きの小刺がある。芒が6個あるものは、2個の痩果が癒着している。芒が3個のものは真ん中の1個が短い場合も多い。

※ 名は、在来種のセンダングサは葉がセンダンの樹の葉に似ていることからで、”コ(小)”は(舌状花)がないため、あるいはセンダングサより小さいことから。
 痩果の芒の下向きの刺で衣服に引っかかり、ひっつき虫になる。
 外来生物法で、要注意外来生物に指定されている。
 [近縁種]
  コシロノセンダングサ:白い舌状花持つ以外は、外見上コシロノセンダングサと変わらない。
  アイノコセンダングサ:コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種と推定され、舌状花が小さい。
   * コセンダングサ、コシロノセンダングサ、アイノコセンダングサを同一種とする見解もある。

  センダングサ    :舌状花が黄色の在来種。


主写真撮影日:2012-09-17   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO