ハナシュクシャ

学名:Hedychium coronarium  

ハナシュクシャ(花縮紗)[別名:ジンジャーリリー、ジンジャー] ショウガ科ハナシュクシャ属

東南アジア原産で、江戸時代に渡来し、鑑賞用に栽培される。沖縄ではやや湿り気のある場所を好み、逸出野性化もしている。

丈は、100-150cm。 茎は偽茎で直立する。葉は長い葉鞘があり互生する。葉舌は膜質で、淡茶色、長さ4cmほど。葉身は長楕円形、長さ22-55cm、幅6-10cm、先は鋭尖形、表面は光沢があり無毛、裏面は淡茶色の長毛を密生する。花穂は頂生し長さ約15cm、幅4cmほど、苞は倒卵円形で大型、重なって付く。花は純白色が多い。花径8-11cm、花被片は6個。内花被片の上弁は深い凹形で基部は淡い黄緑色を帯びる。花筒は長さは6cmほど。花全体に芳香がある。
花期は、8-10月。
果実は蒴果だが、日本では結実は稀。

※ 名は、乾燥した種子が漢方薬「縮砂」の原料になるシュクシャによく似ていることから。
 オレンジ色の花は園芸品種で交配種。

 [近縁種]
  Hedychium carneum  : サーモンピンクの花。インド、マレーシア原産。
               和名はニクイロシュクシャ。
  Hedychium coccineum : 花色は赤色。インド、ミャンマー、スリランカ、ヒマラヤに分布。
               和名はベニバナシュクシャ。丈は1m-1.5m。
  Hedychium flavescens : 花色は黄色。インド北部~ヒマラヤ原産。 


主写真撮影日:2013-09-11   撮影地:東京都町田市
撮影者:MOMO