キツリフネ

学名:Impatiens noli-tangere  

キツリフネ(黄釣船) ツリフネソウ科ツリフネソウ属

北海道・本州・四国・九州の低山から山地にかけての水辺などのやや湿った薄暗い場所に生育する1年草。

丈は、40-80cm。茎は水気が多く、下部の節がこぶ状に膨れる。全体に無毛。葉は互生し、青緑色を帯びることも多く、長さ4-8cmの長楕円形~卵形、長さ約3cmの長い柄がある。葉縁には低い鋸歯があり、葉裏は白緑色。花序は葉腋から垂れ下がり、細い花柄の先に黄色の花を下げる。花は長さ3cm前後、幅は2cm前後で、花弁は5個であるが、両側の2個ずつある花弁が合着し、上側の小さい1個とあわせて、全体では3個のように見える。萼片は3個。後方の1個の萼片が船形になり、先が細くなって距になる。距は巻かない。
花期は6-9月。
果実は緑色のうちに熟す蒴果、長さ約2cm。熟すとちょっとした刺激で果皮が5片に弾けてクルクルと巻き、種子を弾き飛ばす。種子は長さ3-4mm。

※ 名は、ツリフネソウの花とほぼ同形で、黄色であるため。 


主写真撮影日:2012-06-25   撮影地:神奈川県相模原市南区
撮影者:MOMO